食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03840720149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えトウモロコシ3272のリスク評価は申請書類の不備で結論が下せないと発表 |
資料日付 | 2013年6月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)の遺伝子組換え生物(GMO)に関する科学パネルは6月20日、遺伝子組換え(GM)トウモロコシ3272のリスク評価は申請書類の不備で結論が下せないと発表した。概要は以下のとおり。 全面的なリスク評価を行う上で必要な重要データを申請者が提出しなかったため、EFSAは当該トウモロコシの安全性に係る結論を出すことができなかった。当パネルは、申請者が実施した比較評価は、データに不備があるため不十分であるとみなした。 比較評価は欧州連合(EU)におけるGMOリスク評価の基本要件で、GM植物とその由来食品・飼料を、比較対象(comparator)として知られている従来種の植物・食品・飼料とおのおの比較する。この方法では、従来種植物由来食品・飼料が安全に用いられてきた実績があることを大前提としている。したがって、このような従来種由来品は、GM由来品のリスク評価において基線(baseline)となり得る。 申請者が実施した野外試験を評価した結果、比較対象として申請者が選定した植物種は無効で、安全に用いられてきた実績がなかった。EFSAに提出されるGMOの申請では、追加データの提出要請をほぼ全件(98%)について行っており、当該トウモロコシでも要請した。しかし、企業側から提出された比較評価の野外試験に関する情報は、やはりEFSAのGMOリスク評価ガイダンス基準に適合していなかった。またデータ不足により、新たに発現されるAMY79Eタンパク質のアレルゲン性に結論を下すこともできなかった。 内容によってはEFSAが安全性評価を実施できたものもある。例えば、このGM植物にもう1つ新たに発現するPMIタンパク質については、アレルゲン性や毒性の徴候がなかった。また食品・飼料としての用途、輸入、加工及びバイオ燃料の生産という所期の用途で用いるかぎり、環境への有害な影響もありそうにないとの結論に達した。 当該トウモロコシに係る科学的意見書(全27ページ)は次のURLから入手できる。 http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3252.pdf 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.13/2013(2013.06.26)P13 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/130620.htm |