食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03810140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのステアロイル乳酸ナトリウム(E 481)及びステアロイル乳酸カルシウム(E 482)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年5月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月13日、食品添加物としてのステアロイル乳酸ナトリウム(sodium stearoyl-2-lactylate)(E 481)及びステアロイル乳酸カルシウム(calcium stearoyl-2-lactylate)(E 482)の再評価に関する科学的意見書(2013年3月13日採択、35ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、食品添加物として使用された場合におけるステアロイル乳酸ナトリウム(E 481、SSL)及びステアロイル乳酸カルシウム(E 482、CSL)の安全性に関する科学的意見を出すよう依頼された。SSL及びCSLは、乳化剤及び安定剤として使用されている。国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)は1974年、SSL及びCSL(単独又は合計)の一日摂取許容量(ADI)を20mg/kg体重/日に設定した。食品科学委員会(SCF)は1978年、このADI(20mg/kg体重/日)を是認した。
2. げっ歯類及び非げっ歯類におけるCSLの体内動態(biological fate)は、類似している。ラットにおける急性経口毒性は低い。ラット及びイヌを用いたSSL及びCSLの亜急性経口毒性試験及び亜慢性経口毒性試験によって、食事におけるSSL及びCSLの濃度5%が無毒性量(NOAEL)であることが明らかになった。SSL及びCSLも、また、それらの分解産物であるステアリン酸及び乳酸も、遺伝毒性の懸念を引き起こさない。ラットを用いたSSLの1年間経口投与毒性試験における雄のNOAELは2
,214mg/kg体重/日、また、雌のNOAELは2
,641mg/kg体重/日であった。繁殖毒性及び発がん性に関するデータは、利用可能ではない。
しかし、加水分解産物のステアリン酸及び乳酸は、天然食品の成分であり、哺乳動物の内因性代謝産物の一部であるため、生殖毒性や発がん性の作用は予測されない。
3. ANSパネルは、ラットを用いた1年間毒性試験から算定したNOAELの2
,200mg/kg体重/日を根拠として、不確実係数の100を適用し、ステアロイル乳酸ナトリウム(E 481)及びステアロイル乳酸カルシウム(E 482)の単独又は合計のADIを22mg/kg体重/日に設定することができると結論づけた。
4. 推定されるSSL及びCSLへの暴露は、主として、加熱処理製品を含む着香した発酵乳製品、パンやロールパン及び焼き洋菓子の摂取を通じて生じ、高齢者を含むすべての成人集団については22mg/kg体重/日のADIを下回るが、他の年齢集団の暴露量は平均値でADIを超え、全年齢層にわたる高摂取者の暴露量もADIを超えている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3144.pdf