食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03770410314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品包装材への使用を推奨する化学物質リストからアントラキノンを除外
資料日付 2013年2月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は2月12日、食品包装材への使用を推奨する化学物質リストからアントラキノンを除外する見解を公表した(2013年2月12日付けBfR意見書 005/2013)。概要は以下のとおり。
 アントラキノンは食品包装材を含む紙及びボール紙の生産に使用され、包装材中に含まれる当該化学物質により食品が汚染される可能性がある。BfRは、2012年に公表された欧州食品安全機関(EFSA)の専門家による意見書を取り上げ、食品との接触が考えられる紙の生産への当該化学物質の使用の評価を見直す機会とした。
 EFSAは、農薬有効成分としてのアントラキノンの発がん作用は排除できず、一方で、ほ乳類に対するハザードである可能性も、明白に特定することはできないとしている。動物実験において、アントラキノンは腎臓及び肝臓で発がん作用を有する可能性が示されている。国際がん研究機関(IARC)は、当該物質をグループ2B(ヒトに対して発がん性の可能性がある)に分類している。
 食品中のアントラキノンについては、農薬由来の残留であるかを問わず0.01mg/kg食品が欧州における残留基準値として設定された。
 BfRは、紙及びボール紙由来のアントラキノン汚染は当該基準値を上回る可能性があると推測し、包装材料に使われる紙及びボール紙に含まれるアントラキノン量に起因すると考えられる茶における許容基準値超えの事例も把握している。
 これらの背景により、BfRは食品接触を意図する紙の生産に使用する物質としてのアントラキノンの推奨を取り下げる。さらに、BfRは、当該物質がもたらす健康に対するハザードの協調した分類について、欧州化学品規則(REACH)の一部として働きかけていく。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/bfr-removes-anthraquinone-from-its-list-of-recommandations-for-food-packaging.pdf