食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03640810149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品及び飼料中の麦角アルカロイド類(ergot alkaloids:EAs)に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2012年7月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は7月19日、食品及び飼料中の麦角アルカロイド類(ergot alkaloids:EAs)に関する科学的意見書(2012年6月28日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 欧州委員会(EC)の要請を受け、欧州食品安全機関(EFSA)は食品及び飼料中の麦角アルカロイド類(ergot alkaloids:EAs)に関する科学的意見書を提出した。 欧州において、バッカクキン(Claviceps purpurea:C.purpurea)はボタンタケ目(Hypocreales)のバッカクキン属のうち最も広範囲に分布する菌である。 食品試料1 ,716件、飼料試料496件、未加工穀粒試料67件について、含有されるEAsに関する全20 ,558件の分析結果が今回の意見書に反映された。C.purpureaの菌核中に同定されたEAs及び最近の文献に基づき、EFSAの科学パネル(CONTAMパネル)は、そのリスク評価を主要なC.purpurea EAs、すなわちエルゴメトリン(ergometrine)、エルゴタミン(ergotamin)、エルゴシン(ergosine)、エルゴクリスチン(ergocristine)、エルゴクリプチン(ergocryptine)(α‐及びβ‐異性体の混合)、エルゴコルニン(ergocorne)並びにこれらの‐イニンエピマー類でおこなった。CONTAMパネルは欧州各国におけるさまざまな年齢群について、慢性及び急性の双方の暴露推定を行った。 エルゴタミンについての、ラットを使った13週間の給餌実験では、尾の筋萎縮症発生率に対して10%増加するベンチマーク用量95%信頼下限値(MBDL10)として0.33mg/kg体重/日が算出された。この影響はEAs血管収縮作用を代表するものと考えられており、グループ急性参照用量である1μg/kg体重、及びグループ耐容一日摂取量(TDI)である0.6μg/kg体重/日の設定に関して適正参照点(suitable reference point)となっている。 同パネルは、入手可能なデータによると個体群サブグループに対しては問題はないが、食事による暴露の予測が限られた数の食品グループでしか関連づけられていないとし、その他の食品からの暴露への寄与は未知数であることは排除できないと結論づける。例とされた食餌及び穀粒中のEAs含有量に基づく家畜への暴露予測から、通常の条件下においては、中毒症に罹るリスクは低いと考えられる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2798.pdf |