食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03610020314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、鶏卵に含まれる高レベルのダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル (DL-PCB)のリスク評価結果を公表
資料日付 2012年4月12日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は4月12日、鶏卵に含まれる高レベルのダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル (DL-PCB)のリスク評価結果を公表した。概要は以下のとおり。

1. ノルトライン-ウェストファリア州にある企業(1社)の鶏卵を分析した結果、ダイオキシン類及びDL-PCBの総含有量が高レベルであることが判明した。現時点でBfRにはわずか7件の評価分析結果しか寄せられていないが、うち4件が公的検査結果であり、3件が企業の社内管理による結果報告である。当該高レベルDL-PCB含有鶏卵がどのくらいの期間市場に出回っていたかは不明である。BfRは入手可能な最新データに基づき、当該最新確認内容が健康に及ぼす影響の評価を行った。

2. ダイオキシン類及びDL-PCBは難分解性化合物であり、脂肪組織に蓄積され、代謝速度が非常に遅い。動物実験で見られた慢性影響は、生殖、免疫及び神経系、並びにホルモンバランスへの異常を含んでいた。これらの異常がヒトに対してどの程度まで適用されるかは、まだ解明されていない。ダイオキシン類及びDL-PCBの一部は、発がんリスクを増大させると考えられている。ダイオキシン及び/又はDL-PCBの高用量での投与によってヒトに生じる急性の影響は、労働環境や仕事中の事故、又は意図的暴露事例のみが報告されている。
3. 測定された含有量の最高値(約30pgWHO-PCDD/F-PCB-毒性等量(TEQ)/g卵脂肪)の範囲内を含有する鶏卵を喫食することにより、耐容一日摂取量(TDI)を上回るリスクが生じる。ダイオキシン類及びDL-PCBの摂取について、継続する期間(例えば1年間)において1日の平均摂取量がTDIを上回ることがないとした特定の場合において、TDIを上回る期間が短期間であれば許容できると考えられる。

4. したがって今回の評価に関するケースでは、鶏卵の短期間の喫食が消費者の健康にリスクをもたらすことはない。



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質) No.12/2012(2012.06.13)P22

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/risk-assessment-of-high-dl-pcb-levels-in-hens-eggs.pdf