食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03600130149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分ホスファンのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表 |
資料日付 | 2012年3月2日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月2日、農薬有効成分ホスファン(Phosphane)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2012年2月20日承認)を公表した。概要は以下のとおり。 1. ホスファンは、指令91/414/EECの附属書I(訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)に収載する申請をドイツが受けた新しい有効成分である。 2. 本報告書の結論は、申請者が提案したコーヒー豆、カカオ豆、脂肪を多く含む種子、乾燥果実及び貯蔵穀類に対する代表的用途を殺虫剤であるとしての評価に基づいて出された。 3. 物理化学的性状のセクションにおいて、データギャップが特定された。 4. 提出されたデータに基づいて、農薬施用者、農場作業者及び通行人のリスク評価を結論づけることができなかった。 5. 植物における規制対象及びリスク評価のための残留物定義がホスファンと提案され、穀類、木の実類、コーヒー豆及びカカオ豆の残留基準値(MRL)が提案された。残留物のセクションでは、データギャップも懸念領域も特定されなかった。ホスファンの残留物は他のリン化物類の使用によって生じる可能性があるため、共通の残留物定義及び共通のMRLの設定を目的として、こうした有効成分について一緒に再検討することが望ましい。 6. 一日摂取許容量(ADI)は、長期毒性試験(訳注:ラット2年間吸入試験)における無毒性量(NOAEL)の3ppmに不確実係数100を適用して、0.03ppm (0.042μg/L大気又は0.011mg/kg体重/日)である。急性参照用量(ARfD)は、ラットにおける発生毒性試験(訳注:吸入試験)のNOAELを根拠として、安全係数100を適用し、0.049ppm (0.069μg/L大気又は0.019mg/kg体重)である。 7. 穀類の穀粒:0.1mg/kg、木の実類:0.01mg/kg(定量限界(LOQ))、コーヒー豆:0.01mg/kg(LOQ)、カカオ豆:0.01mg/kg(LOQ)のMRLが提案された。(注釈:ホスファンの残留物は、リン化物類(リン化アルミニウムやリン化マグネシウム等)の施用によっても生じる可能性がある。ホスファンのMRLの設定には、こうしたリン化物類の使用について考慮に入れることが必要になる)。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2595.pdf |