食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03561040475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、新開発食品又は新開発食品成分(NI)として、キヌアの抽出物(エキス)の認可について意見書を公開 |
資料日付 | 2012年3月12日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は3月12日、新開発食品又は新開発食品成分(NI)として、実質同等性確認の手続きによるキヌア(学名:Chenopodium quinoa)の抽出物(エキス)の市場流通認可について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2012年1月30日付けで提出した意見書を公開した。 キヌア子実とキヌア種皮抽出物の実質的同等性確認による認可申請である。 キヌアは、イネ科植物ではなく、ビート及びホウレン草と同属のアカザ科(Chenopodiaceae)植物で、擬似穀類(pseudocereals)とされている。キヌアはラテンアメリカの伝統的な食用植物で、数世紀にわたって栽培されている。 キヌアの子実は、脂質含有量が少なく、ヒスチジンやリジンといった他の穀類では含まれていない必須アミノ酸が豊富で、良質のたん白質含有量が多い(14~18%)。また、大麦や米や小麦に比べ、キヌアはリボフラビン、αトコフェロール、カロテン、及びCa , Fe , K , Mg , Cu , Mnといったミネラルが豊富である。 当該NIは、キヌアの種皮から得られるものである。 乾燥抽出物のプロトコルは、非常に簡単にしか説明されていない。たん白質凝集後の遠心分離、濾過法、乾燥条件、溶剤の品質と量、及びマルトデキストリン(son Dextrose Equivalent)の正確な量、オリジン、成分組成の記載がないなど、同等性を判断するデータが全く不足している。 申請者は、子実の処理、抽出プロセス、精製プロセスがサポニンを含まない成分を産生できることを実証しなければならない。現在入手可能な科学的データに基づき、動物実験を精査した結果、栄養専門委員会(CES NUT)は20-ヒドロキシエクジソンの無毒性量(NOAEL)を設定する必要性を確認した。栄養プロファイル試験と有害物質検査を補完する必要がある。何らの妥当性の裏付けもなく摂取推奨期間を1~12か月としていることを考慮すると、僅かであっても観察された有害作用を精査して新開発食品成分(NI)の用量を明らかにする12週間のヒトのパイロット研究でリスク評価を実施しなければならない。 ANSESは、当該NIの物質の同等性を承認するにはデータが不足しているので、この申請書に否定的な意見を付すものである。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | http://www.anses.fr/Documents/NUT2011sa0188.pdf |