食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03520660149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、特集記事「欧州連合(EU)のBSE対応の成功」を公表 |
資料日付 | 2012年1月30日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は1月30日、特集記事「欧州連合(EU)のBSE対応の成功」を公表した。 1980年末から1990年代初頭にかけて、牛海綿状脳症(BSE)は初の欧州及び全世界的な動物衛生及び食品安全の危機となった。流行期にはEUでBSE牛は185 ,000頭確認された。最大の危機の時期には、消費者のフードチェーンに対する信頼は史上最低となったことから、EUの新規則が制定され、食品及び飼料の安全性に関するリスク評価及びリスクコミュニケーションを担当するEFSAが設立された。 2003年以降、EFSAはEUにおけるBSEの動物衛生及び食品関連の観点から、EUの意思決定者に向けて独立した科学的助言を提供する責任を担っている。EFSAのBSEあるいは伝達性海綿状脳症(TSE)のリスク及び管理措置導入の影響に関する実績には以下のものがある。 1.EUの牛、めん羊、山羊でのTSEモニタリング計画の再検討 2.動物の特定組織(特定危険部位)に係るTSEリスク評価 3.動物性たん白質の飼料への使用に関するBSEリスク評価 4.反すう動物におけるBSE/TSE検出のためのEUの採用診断試験法の評価 5.小型反すう動物由来組織及び乳並びに山羊の肉におけるBSEを含むTSE感染性の評価 6.各国の地理的BSEリスク評価(2007年以降は国際獣疫事務局(OIE)にて作業継続) 有効な措置により、EUではBSE牛の頭数は、2000年代の数千頭から2010年は44頭に減少し、ヒトの変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)は、1996年から2002年の120症例から現在は1確定症例程度となった。消費者の信頼は増加し、2010年にはEUの消費者の2%のみがBSEを食品関連リスクと考えていることが示された。 EUでは引き続きBSEリスクの評価を行い、厳しく管理している。BSEリスク削減のため、EUの措置の見直しがなされ、TSE ロードマップIIという2015年までの短中長期の方策文書が採択された。EFSAは、新たな科学的知見及び最新のBSEモニタリングデータを考慮に入れ、長期リスク評価の成果の一環としてのBSEの現況の監視を継続している。現在の活動は、OIE要件に沿った効果的なBSEモニタリング体制の設計への科学的支援の提供などがある。今後数年間、BSEはEFSAの課題である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/120130f.htm |