食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03520100314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品添加物として、ナタマイシンの使用領域を広げるべきではないとする意見書を公表
資料日付 2012年1月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は1月26日、食品添加物として、ナタマイシンの使用領域を広げるべきではないとする意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 ナタマイシンは、様々なチーズ、サラミソーセージの表面処理用として認められている食品添加物(E235)である。BfRは、2003年に当該添加物の健康影響を評価した。ナタマイシンは真菌感染症に対して、ヒトの医療で使用される抗菌剤として効果があることから医薬品としても用いられている。BfRは病原体の耐性獲得の可能性を抑えるため、ナタマイシンの適用範囲の拡大に反対を表明している。
 2009年11月以降、欧州食品安全機関(EFSA)により食品添加物の新たな評価が提出されている。 BfRは2つの健康影響評価が異なっているのか又は、その中の一部分が矛盾するかどうかを評価している。ここでは特に、耐性の問題に関する見解について触れる。
 EFSAはその意見書において、ナタマイシンの耐性の問題は無視できるとしている。これは食品添加物としての現行の規制のみからの見解である。
 BfRは、2003年の意見書で、真菌感染症の患者の治療のためのナタマイシンの使用は、耐性を引き起こす可能性があることを指摘している。BfRは、その当時、規制された範囲において食品添加物を配合する更なる使用には異議はなかった。しかし、BfRは、生ハムのような他の食品への表面処理用添加剤としてのナタマイシン認可を広げることには反対であった。
 ナタマイシンがヒトの医療における医薬品の有効成分として継続して使用されていることから、BfRは食品添加物として可能な限り限定して使用する及び現在、規制されている用途の可能性を広げるべきではないという勧告の立場を変更しない(直訳は:固執する)。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/der-einsatzbereich-von-natamycin-als-lebensmittelzusatzstoff-sollte-nicht-erweitert-werden.pdf