食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03500340160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、食品パッケージに使用される印刷インク及び鉱油の食品への移行に関する調査
資料日付 2011年12月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は12月15日、食品パッケージに使用される印刷インク及び鉱油の食品への移行に関する調査(第4次調査)を公表した。
 食品パッケージの印刷用インクには、着色剤、顔料、バインダー、光重合開始剤などが使用されている。また、鉱油ベースのインクが以前は食品パッケージにも使用され、今は主に新聞紙の印刷に継続使用されている。新聞紙がリサイクルされ、食品パッケージの原料となるカートン用板紙が製造されている。食品がこれらのパッケージに包装された場合、包装の種類により鉱油が食品に移行する可能性がある。今回、カートン用板紙パッケージに使用する印刷用インクからどのような成分が移行するか調査した。また、この調査で使用したパッケージサンプルに、印刷インキや接着剤で検出される鉱油が含まれているかどうかも調査した。
 350サンプルのうち84サンプルで、1種類以上のインク成分が検出された。37サンプルでベンゾフェノンが検出されたが、2006年と比較して、検出されたサンプル数は減少している。他のサンプルには、1-ヒドロキシ-シクロヘキシルフェニルケトン、4-(ジメチルアミノ)安息香酸エチル、2
,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、2-ベンゾイル安息香酸メチル、4-(ジメチルアミノ)安息香酸2-エチルヘキシル及び4-フェニルベンゾフェノンが1種類以上検出された。鉱油が検出されたパッケージがあったが、その量は前回の報告書と同じような量であった。MOSH (飽和炭化水素系鉱油:mineral oils saturated hydrocarbons)は検査した51サンプル全てで検出された。そのうち、17サンプルでは検出限界以上のMOAH (芳香族系鉱油:mineral oils aromatic hydrocarbons)が検出された。
 リスク評価の結果、現状においては、食品安全に懸念は生じないという結論に至った。また、新規及びリサイクルカートン用板紙に包装された食品に関して、消費者は、これまでの食習慣を変更する必要がないことを勧告している。
 報告書(PDFファイル、127ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/fsis0311.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL http://www.food.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2011/minoils