食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03491130149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、クマリン抗凝固剤の服用患者におけるグルコサミンの安全性に関する声明を公表
資料日付 2011年12月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月8日、クマリン抗凝固剤の服用患者におけるグルコサミン(Glucosamine)の安全性に関する声明(2011年11月25日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAは、クマリン抗凝固剤を服用中の患者におけるグルコサミンの安全性に関する科学的な声明を提示するよう「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)に求めた。
2. クマリン抗凝固剤(特にワルファリン)を処方されている一部の患者において、グルコサミンの摂取開始後に国際標準比(INR)が上昇し、凝固時間(訳注:血漿の凝固時間)の延長が示された症例報告が薬物監視機関によって40例以上収集されている。INR値が上昇したほとんどの症例は無症状であったが、様々な器官で出血を起こした症例もあり、また、1例においてはINR値の上昇から遷延性植物状態になった。過半数の症例においてグルコサミンの摂取を中止するとINRが正常値に下がり始めたことが観察されたことによって、グルコサミンとクマリン抗凝固剤の間の相互作用の科学的根拠は強化されている。グルコサミンとクマリン抗凝固剤の間の相互作用の機序について結論を出すには、知見が不十分である。グルコサミンについて用量反応関係の導出やリスクのレベル評価を実施するには、症例報告ではデータが不十分である。
3. NDAパネルは、(1)グルコサミンとクマリン抗凝固剤の相互作用のリスク(一部の症例においてINRの上昇を引き起こす可能性がある)について科学的根拠がある、(2) INRの上昇がさらに出血を引き起こす可能性があると結論づける。不十分なデータのため、リスクのレベルを確認することはできない。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.25/2011(2011.12.14)P10 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2473.pdf