食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03490930343 |
タイトル | フランス衛生監視研究所(InVS)、キハダマグロによる集団ヒスタミン食中毒に関する疫学調査報告書を発表 |
資料日付 | 2011年12月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス衛生監視研究所(InVS)は週刊疫学報告(BEH:Bulletin epidemiologique hebdomadaire)、No.45-46、2011年12月6日号で、セネガル駐在フランス軍で発生したキハダマグロ喫食による集団ヒスタミン食中毒に関する報告書を発表した。概要は以下のとおり。 背景:2010年11月26日に、セネガルのダカールに駐在する軍人の間で複数のサバ科の魚毒中毒症(scombroid fish poisoning)が特定された。この化学物質中毒は、摂取食品中の大量のヒスタミンによって引き起こされ、しばしばアレルギー反応と混同される。 方法:食中毒の原因と疑われる食事を喫食した招待客237人について、この食中毒の種類を確認し、原因を特定するケース・コントロール研究(後ろ向き研究)が実施された。原因と疑われた食事の細菌学的分析及び化学分析が実施された。 結果:疫学調査から71症例が特定された。他の食事招待客の中から、対照となる78人がサンプル抽出された。サバ科の魚毒中毒症の一般的症状が患者に観察された[紅斑(85.9%)、頭痛(83.1%)、速脈と脈拍微弱(仏語原文 pouls faible et rapide)(59.1%)、下痢(47.9%)]。これらの症状が食後約数分から3時間で出現している。殆どの患者は抗ヒスタミン投与または対症療法で速やかに回復した。マグロがこの疾病に有意に関係している唯一の食品で (オッズ比36.3、95%信頼区間[6.3-210.0])、マグロ摂取量と比例して罹患リスクが高まっていた。病原性細菌汚染は、食べ残した食品から検出されていない。反対に、マグロのサンプルから欧州基準値の50倍という4 ,900mg/kgの濃度のヒスタミンが検出された。 結論:このヒスタミン集団食中毒は、罹患者の多さ及び中毒原因食品を化学分析で確定診断した特異な例であった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
情報源(報道) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
URL | http://www.invs.sante.fr/content/download/24402/135793/version/15/file/BEH_45_46_2011.pdf |