食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03310010305 |
タイトル | EU、かにみそ中のカドミウム摂取に関する情報通知書を公表 |
資料日付 | 2011年2月17日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | EUは2月17日、ブラウンクラブミート(かにみそ)中のカドミウム摂取に関する情報通知書を公表した。概要は以下のとおり。 1. かにみそ中のカドミウムに関する本通知書は、公衆衛生の責務を負う又は消費者に安全情報を提示する各国の担当当局、機関、協会等に注意を喚起するために意図されたものである。かに及びかに様甲殻類は、それらの本体である頭胸部に大量のカドミウムを含有している可能性がある。この部位は、茶色がかった緑色の外観をしているため、「ブラウンクラブミート(かにみそ)」とよく呼ばれる。かにのこの部位は、厳密には「肉」とはいわない。この部位は、かにの肝膵臓であり、消化器官の機能としてカドミウムを蓄積する。 2. かにの脚部やつめの肉(白身)についてはEUレベルの上限値が設定されており、かにの当該部位を安全に摂取することができる。EU加盟国のほとんどにおいては、かにの脚部及びつめが摂取されている。一部の国々では、一部の消費者によって「かにみそ」も摂取されている。当該部分を定期的に摂取する消費者は高濃度のカドミウムに暴露されている可能性がある。 3. 欧州委員会(EC)が2009/2010年に実施したモニタリングでは、「かにみそ」において検出されたカドミウムの濃度は高く、ばらつきがあった。白身中のカドミウムの平均濃度は0.080mg/kg程度であったが、「かにみそ」中のカドミウムの平均濃度は8mg/kgであった。カドミウムの濃度は、また、かにの種及び特に大きさに依存する。 4. 特にかにみそが定期的に摂取された場合、かにみその摂取によって、全食品由来のカドミウム暴露量が許容できないレベルになる可能性があるため、かにみそが高濃度のカドミウムを含有していることを消費者に知らしめる必要がある。「かにみそ」を食べない平均的な消費者のカドミウム摂取量は、既に、EFSAが2009年に設定したカドミウムの耐容週間摂取量(TWI)の2.5μg/kg体重に近い又は当該TWIをわずかに超過している。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.5/2011(2011.3.09)(化学物質)p2-3 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2011/foodinfo201105c.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州連合(EU) |
情報源(報道) | 欧州連合(EU) |
URL | http://ec.europa.eu/food/food/chemicalsafety/contaminants/information_note_cons_brown_crab_en.pdf |