食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02250030361
タイトル 台湾行政院衛生署、週刊情報「薬物食品安全週報」第117号を発行、ポテトチップス中の臭素酸カリウムについて解説
資料日付 2007年12月19日
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概要(記事)  台湾行政院衛生署は12月13日、一般向けの週刊情報「薬物食品安全週報」の第117号を発行した。今号における食品の安全性に関連する掲載内容は、以下のとおり。
1.ポテトチップスには臭素酸カリウムが含まれていたか
 行政院衛生署はかつて、小麦粉の安定性向上及びパンの体積増加を目的とする、臭素酸カリウムの食品添加物としての使用を許可していた。しかし、ラットにおける長期毒性試験の結果、腎臓腫瘍、腹膜中皮腫及び甲状腺ろ胞細胞腫瘍が認められたことから、WHOは1992年に臭素酸カリウムは発がん性物質であるという見解を示し、小麦粉に添加してはならないと結論付けた。国際癌研究機関(IARC)も臭素酸カリウムをグループ2B(ヒトに対して発がん性があるかもしれない)に分類した。
 これを受けて、行政院衛生署は1994年に臭素酸カリウムの食品への使用を禁じた。英国、EU、オーストラリア、ニュージーランド等も食品への使用を禁じている。一方、日本はパンの原料に使用する小麦粉への添加を認めており、使用上限を0.030g/kg以下(臭素酸として)としているが、最終製品中の残留は認めていない。また、米国も小麦の漂白粉に50ppm未満、全粒粉に75ppm未満の使用を認めている。
 今回、米国P&G社のPringlesブランド並びに日本ブルボン社のポテトチップスから、中国当局の検査により臭素酸カリウムが検出された旨が報じられたこと受け、行政院衛生署は業者に対して販売の一時停止を要請したが、台湾P&G社が台湾で流通する製品は、中国で検査を受けた製品や米国で流通する製品と製造ラインが異なることや、製造に臭素酸カリウムを使用していないこと、並びに原材料にも臭素酸カリウムは含まれていないことを証明したことから、同社製品の販売を再開した。
 本件においては、行政院衛生署は情報公開の原則に則り、食品選択の参考に資するため、国民に関連情報を公開した。また同時に、輸入業者に対して全てのロットについて臭素酸カリウムを含まない旨を証明する文書を添付することを要請する等、輸入時の水際管理を強化する措置を講じた。
「薬物食品安全週報」第117号は、下記URLから全文入手可能(PDF版3ページ。中国語)。
http://www.doh.gov.tw/ufile/doc/%e8%97%a5%e7%89%a9%e9%a3%9f%e5%93%81%e7%ac%ac117%e6%9c%9f.pdf
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&now_fod_list_no=8725&level_no=2&doc_no=51999