【読み物版】生活の中の食品安全−腸管出血性大腸菌による食中毒について−その2◆Q&A◆平成30年5月25日配信

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内閣府 食品安全委員会e-マガジン【読み物版】
[生活の中の食品安全 −腸管出血性大腸菌による食中毒について− その2(Q&A)]
平成30年5月25日配信
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前号(5月11日配信)のe-マガジン【読み物版】では、腸管出血性大腸菌による食中毒について一般的な情報をお送りしました。今号では、Q&Aをお送りします。

Q1 腸管出血性大腸菌による食中毒が発生しやすい時期はありますか?
Q2 感染するとどのような症状がでますか?
Q3 食肉は加熱すれば予防できますか?
Q4 野菜も気をつけた方がよいのでしょうか?
Q5 まな板や布巾等はどのように洗えばよいのですか?

Q1 腸管出血性大腸菌による食中毒が発生しやすい時期はありますか?
A1 腸管出血性大腸菌による食中毒は、気温が高い初夏から初秋にかけて多発します。この時期は、菌が増えるのに適した気温であり、これに人の体力の低下や食品の不衛生な取扱い等の条件が重なることにより発生しやすくなると考えられています。

Q2 感染するとどのような症状がでますか?
A2 主な症状は腹痛と下痢です。全く症状がないもの、軽い腹痛や下痢のみのもの、頻回の水様便、激しい腹痛と血便を伴う出血性大腸炎を起こすものもあります。高熱を伴うことはあまりありません。
重症化することがあり、特に小児、老人では、溶血性尿毒症症候群(※)を引き起こし、死に至る場合もあります。激しい腹痛と血便がある場合には、特に注意が必要です。速やかに医師に相談しなければなりません。
※様々な原因によって生じる急性腎不全。貧血、血小板減少、腎機能障害を特徴とする。

Q3 食肉は加熱すれば予防できますか?
A3 腸管出血性大腸菌は加熱により死滅します。したがって、食中毒を予防するためには、生肉を使った肉料理を避けることや、肉の中心部まで十分に加熱(75℃で1分以上)しなければなりません。
飲食店等が提供する生肉や、肉を生焼けで食べる料理には、食中毒のリスクが伴います。また、焼き肉やバーベキュー等、自分で肉を焼きながら食べる場合も、十分な加熱がなければ、食中毒のリスクが伴います。
安全に食べるためには、十分加熱し、生焼けのまま食べないことです。

Q4 野菜も気をつけた方がよいのでしょうか?
A4 野菜が原因とされる事例も報告されています。したがって野菜の衛生管理も十分注意して下さい。具体的には、
・野菜は新鮮なものを購入し、冷蔵庫で保管する等、保存に気をつける
・ブロッコリーやカリフラワー等の形が複雑なものは、熱湯で湯がく
・レタス等の葉菜類は、一枚ずつはがして流水で十分に洗う
等です。

Q5 まな板や布巾等はどのように洗えばよいのですか?
A5 まな板は、使用の都度、台所用洗剤でしっかり洗い、熱湯または次亜塩素酸ナトリウム製剤(漂白剤)で消毒するとよいでしょう。また、野菜や果実等の生食用食品に用いるまな板と、肉や魚等に用いるまな板は使い分け、包丁も都度洗うことが必要です。
なお、傷ついた古いまな板(特に木製)は、表面が洗浄されにくいので、十分に注意してください。布巾やスポンジは菌が増殖しやすいので、十分に煮沸や消毒し、よく乾燥させて使用することです。

≪参考≫
・厚生労働省:腸管出血性大腸菌O157等による食中毒
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/daichoukin.html別ウインドウで開きます(外部サイト)
・厚生労働省:腸管出血性大腸菌Q&A
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177609.html別ウインドウで開きます(外部サイト)

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