【読み物版】生活の中の食品安全−いわゆる「健康食品」について−その1 平成30年2月9日配信

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内閣府 食品安全委員会e-マガジン【読み物版】
 [生活の中の食品安全−いわゆる「健康食品」について−その1]
平成30年2月9日配信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今月のe-マガジン【読み物版】は、いわゆる「健康食品」についてお送りします。
食品安全委員会では、平成27年12月に、「健康食品」について、消費者の皆様に向けて19個のメッセージを出しました。すでに読んでくださっている方もいらっしゃると思います。「健康食品」を摂るかどうかを判断する時に考えるべき基本的な事項で、是非、皆様に知っていただきたいメッセージですので、ポイントを絞って改めてご紹介いたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 「健康食品」とは
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「健康食品」という言葉には法律上の定義はありません。
食品安全委員会からのメッセージでは、「健康の維持・増進に特別に役立つことをうたって販売されたり、そのような効果を期待して摂られている食品」を「健康食品」としています。そのため、体重を減らす目的の「健康食品」から法令で規定されている特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品まで幅広く対象にしています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2. 「食品」であっても安全とは限りません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
健康被害のリスクはあらゆる食品にあります。「健康食品」にも健康被害が報告されています。「天然」「ナチュラル」「自然」のものが、安全であるとは限りません。これは食品全般に言えることです。
栄養素や食品についての評価は、食生活の変化や科学の進展などにより変わることがあります。健康に良いとされていた成分や食品が、その後、別の面から健康を害するとわかることも少なくありません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3. 多量に摂ると健康を害するリスクが高まります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
錠剤・カプセル・粉末・顆粒の形態のサプリメントは、通常の食品よりも容易に多量に摂取してしまいやすいので注意が必要です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4. ビタミン・ミネラルをサプリメントで摂ると
  過剰摂取のリスクがあります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
現在の日本では、通常の食事をしていればビタミン・ミネラルの欠乏症が問題となることはまれであり、ビタミン・ミネラルをサプリメントで補給する必要性を示すデータは今のところありません。健全な食生活が健康の基本です。
むしろサプリメントからの摂り過ぎが健康被害を起こすことがあります。特にセレン、鉄、ビタミンAには要注意です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5. 「健康食品」は医薬品ではありません。
  品質の管理は製造者任せです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「健康食品」は、病気を治すものではないので、自己判断で医薬品から換えること、医薬品と併せて摂ることは危険です。
品質が不均一、表示通りの成分が入っていない、成分が溶けないなど、問題のある製品もあります。成分量が表示より多かったために健康被害を起こした例があります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6. 誰かにとって良い「健康食品」が
  あなたにとっても良いとは限りません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「健康食品」の安全性や効果は、摂取する人の状態や摂取量・摂取期間によって変わります。
限られた条件での試験、動物や細胞を用いた実験のみでは、効果の科学的な根拠にはなりません。ロコミや体験談、販売広告などの情報を鵜呑みにせず、信頼のできる情報※をもとに、今の自分にとって、本当に安全なのか、役立つのかを考えてください。

※食品安全委員会、厚生労働省、医薬基盤・健康・栄養研究所のウェブサイト等

・食品安全委員会 「健康食品」に関する情報
http://www.fsc.go.jp/osirase/kenkosyokuhin.html
・厚生労働省 「健康食品」のホームページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/hokenkinou/別ウインドウで開きます(外部サイト)
・医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nih.go.jp/別ウインドウで開きます(外部サイト)

====================================================================================
※このメールはシステムが自動発行しておりますので、返信メールは受け付けておりません。
■食品安全委員会e-マガジンバックナンバー
http://www.fsc.go.jp/mailmagazine_back_number.html
■配信登録はこちら
[ウイークリー版+読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/entry/subscribers/insert?mag_id=35cca0985045a2091e101134e3a26be7別ウインドウで開きます(外部サイト)
[読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/entry/subscribers/insert?mag_id=e564c936d33a9581ec261adebd17991b別ウインドウで開きます(外部サイト)
[新着メール]
https://www.fsc.go.jp/newsreader/create
■配信中止・配信先変更はこちら
[ウイークリー版+読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/cancel/subscribers/cancel?mag_id=35cca0985045a2091e101134e3a26be7別ウインドウで開きます(外部サイト)
[読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/cancel/subscribers/cancel?mag_id=e564c936d33a9581ec261adebd17991b別ウインドウで開きます(外部サイト)
[新着メール]
https://www.fsc.go.jp/newsreader/cancel
■食品安全委員会からのご案内
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/e_oshirase_info.html
===================================================================================
[食品安全委員会e-マガジン]
編集:食品安全委員会e-マガジン編集会議
発行:内閣府食品安全委員会事務局情報・勧告広報課
〒107-6122 東京都港区赤坂5-2-20
赤坂パークビル22階