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内閣府 食品安全委員会e-マガジン【読み物版】[ノロウイルス その2]
平成26年10月31日配信　
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前回(10月16日配信)のe-マガジン【読み物版】では、ノロウイルスに関する一般的な情報をお届けしました。
今号では、ノロウイルスに関するＱ＆Ａと、食品安全委員会 上安平(かみやすひら)委員の随想をお送りします。

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1. ノロウイルスに関するＱ＆Ａ
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Ｑ１　ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎にかかるとどうなりますか。
Ａ１　ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口感染し、人の腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹
痛などの症状を引き起こします。食品を介さない感染性胃腸炎の場合も症状は同じです。健康な方は
1～2日程度で軽症で回復しますが、子供やお年寄りなどは重症化しやすいので注意が必要です。また、
吐物を誤って気道に詰まらせたりすることがあります。

Ｑ２　ノロウイルスはどうして感染しやすいのですか。
Ａ２　患者の便や吐物には大量のノロウイルスが排出されます。ノロウイルスは非常に小さなウイル
スであり、少量でも感染しやすく、患者は症状が治まってもしばらくの間ノロウイルスを排出し続け
たり、また、感染しても発症せず、ウイルスを排出する不顕性感染者もいることから、人から人への
二次感染が起こりやすくなっています。

Ｑ３　どのような食品が原因になるのでしょうか。
Ａ３　ノロウイルスに感染した食品取扱者によって汚染された食品が原因となっているケースが多い
とされています。ノロウイルスは検出が難しく、原因食品が判明しない食中毒事例も多くあります。
また、感染した人が排出したウイルスを含む海水によって汚染された二枚貝を生や加熱不足で食べた
場合に発生しています。中心部まで十分に加熱していれば、食べても問題ありません。

Ｑ４　ノロウイルスによる食中毒を予防するためにはどうすればよいですか。
Ａ４　手洗いと加熱、消毒が重要です。下記を参考にしてください。
・食事の前やトイレの後などには、必ず石けん(ハンドソープ)で手を洗う。
・加熱が必要な食品は中心部(中心温度85～90℃で90秒間以上)までしっかり加熱する。
・消毒する際は、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くとよい。
(次亜塩素酸ナトリウムは取扱いに注意が必要なので、「使用上の注意」を読んで確認してください。)
・熱湯消毒が可能な包丁、まな板、食器、ふきんなどは煮沸消毒するとよい。
・大量調理施設の場合、下痢やおう吐などの症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしない。
・患者は、症状が治まった後も2～3週間はウイルスを排泄するので、感染を拡大させないよう注意す
る。

※次亜塩素酸ナトリウム：市販の塩素系の漂白剤(塩素濃度200ppm)
※次亜塩素酸ナトリウム消毒液(塩素濃度200ppm)の作り方
市販の漂白剤(塩素濃度約5％)を250倍希釈して作ることができます(例：5Lの水に漂白剤を20ml入
れる。)。なお、塩素系の漂白剤でなければ効果的な消毒はできません。アルコール消毒は、ノロウ
イルスには効果が期待できません。

Ｑ５　感染者が出たときの対処はどうすればよいですか。
Ａ５　マスク、手袋をして、飛沫を吸い込まないように注意して、手早く注意して以下の対処をして
ください。
・便や吐物をペーパータオル等を使い外側から内側に向かって拭き取る。
・使用した雑巾などは密閉して捨てたほうがよい。
・吐物などがあった場所を次亜塩素酸ナトリウムを用いて消毒する。
・ドアノブやカーテンなどからもウイルスが検出されるので、広めに消毒する。

※国立感染症研究所感染症疫学センター(旧:国立感染症研究所感染症情報センター)
「ノロウイルス感染症」
http://idsc.nih.go.jp/disease/norovirus/taio-a.html

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2. 「お国変われば」(食品安全委員会委員　上安平委員)
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人後に落ちない(多分)ハワイフリーク、時間と予算がゴーと言ってくれれば、直ぐに飛んで行きま
す。
明るい真っ直ぐな陽射し、どこまでも青い海、いつも吹く風・・・もですが、大のお気に入りはそ
の「食」、というか正確には「食べ残しの持ち帰り」よくドギーバックと称されるあれです。始めの
うちお洒落なレストランから出て来る着飾った男女がかなり不粋なポリ袋をぶら下げているのが不思
議でした。そのうちそれが残り物だということが分かって来ました。人々は食事も半ばを過ぎると
「ランチボックス、プリーズ」と当たり前に頼んでいます。ボーイさんも食べ切れないと見て取るや
「持って帰るか？」と聞きに来ます。
気に入った料理の持ち帰りを頼んだ際、国内では「食当たりされたら困りますから」と慇懃且つき
っぱりと断られた経験が何度かあります。それはそれで食中毒の可能性を排除するというので立派な
姿勢だと思っています。しかしハワイというか米国では、こと食べ残しについては持ち帰った方が責
任を持つというのが共通理解になっているようです。
深夜のゴルフ場で酔っ払ったお年寄りがプレーを始め、案の定転んで怪我をしたというのにゴルフ
場を訴え、しかも一千万ドルだかを勝ち取ってしまうというお国柄の国でこんなこともあるのだと思
いました。
よく自己責任と言いますが、国によっても社会によってもどこかその中のそれぞれの一部分でも一
様でなく、安直にここはこうだと決めつけることはとんでもない誤解をすることになるということで
もあるのでしょう。


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